どんな仕事を気象予報士はするの？
天気に関わる仕事をしていると思われているこの職種ですが、実際には各種の天気に関するデータをもとに天候を予測する仕事がメインとなっています。
天気に関するデータは気象庁が提出をしますが、その観測データや気象レーダー、アメダスなどの情報といったものを分析し、天気や降水確率などを予想します。
ただ単にデータをもとに予測を立てるのではなく、それぞれの地域の地形や特徴も考慮して天気を予測しなければならないため、多くの知識を要求されます。
天気の予測によって一般の方々は日常生活を考えますし、また企業にとっても天気の予測は重要で、それによって計画を立てることが多いものです。
そのためすべての方にとって天気の予測は重要で、気象予報士の仕事は同様に責任がある重要なものであるということができます。
さらに天気の予測によって経済や人命にも関わっているため、安易な予測を立てると大きく混乱を起こしてしまいます。
それだけ影響力が強い仕事であるために気象予報士の資格を持っていない人が、気象予報をするなどの業務を行ってはならず、法律で禁止されています。
興味があってなりたい場合には
気象予報士になりたい場合には、まず気象予報士の資格試験を受験し、合格するのが最も一般的だと言えます。
この試験については、年2回の試験が行われており、年齢や職業に関する制限は一切ありません。
その為、誰でも受けることができる試験ではあります。
気象予報士は国家資格であり、受験者数が多い試験になっています。
しかし、合格率は非常に低く、例年5%前後しか合格することができません。
それは気象に関する専門知識や天気図を読み取る能力が問われ、専門知識が非常に多く要求される為です。
気象に関する興味が強く、日々勉強をしていくことができる方が何よりも適正として必要になっています。
どういったところで働くの？
気象予報士というと、天気予報をする華やかな世界で働く方という印象を持っている方も多いことでしょう。
しかし実際には、気象予報士としてキャスターなどメディアに出て働く方は全体の1割にも満たないものです。
この資格を取得した方はやはり、気象に関する仕事に就きたいという思いが強いため、資格取得後に気象庁へ入庁を希望する方が多いと言えます。
また同じように公務員としては、自衛隊に勤務する方もいます。自衛隊に入隊をし、気象を分析する専門家である予報官になる方もいます。
さらに公的機関以外では、民間のシンクタンクで働く方もいますし、民間の気象会社も今ではあるため、こういった会社に就職する方もいます。
一般で思われているメディアへの就職よりは、公務員や民間企業への就職が多いと言えるでしょう。