獣医師になるには大学の獣医学部へ入学するのが一般的
動物の病気などの治療を行う獣医師になるためには、大学の獣医学部へ入学するのが一般的です。
獣医学部を設けている大学は文学部や工学部などと比べると少なく、人気が高くなっています。
人気の獣医学部がある大学としては、例えば鳥取大学が挙げられます。
地方にあるため、県外にいる方は通学が難しい印象を持つかも知れませんが、周辺には学生寮が充実しているため、大学の近くの学生寮に住むことができれば問題ないでしょう。
参考:鳥取大学(鳥取キャンパス)生のための学生寮・下宿|学生寮ドットコム
また、獣医学部は医学部と似た側面をもつ、医療について学ぶ学部です。
そのため医学部と同様に、獣医学部もしっかりとした受験対策が必要です。
獣医学部を目指す場合、英語・国語・数学・理科・社会の各科目を、高いレベルで習得しておく必要があります。
獣医学部は6年制となっており、ほかの学部よりも長く勉強する期間があります。
獣医学部で学ぶ内容は動物の体の仕組みや医療に関することのため、とても膨大な学習内容があります。
そのため大学での在籍期間が、6年間となっているのです。
大学には国公立と私立大学がありますが、国公立の場合は学費は安めです。
2年間の分はほかの学部よりも高くなりますが、年間費用は文学部や工学部などと変わりません。
これに対して私立大学の獣医学部は、学費が非常に高いです。
私大の獣医学部に6年間通うと、1,000万円ほどかかる場合もよくあるため、家族でよく相談する必要があります。
大学卒業時に、獣医師免許を取得
大学の獣医学部で6年間学んだあとは、獣医師免許を取得するための試験があります。
獣医師は誰でもなることができる職業ではなく、国が設けた免許を取得した人だけが仕事をすることができます。
獣医師免許の資格試験は、大学で学ぶ内容をしっかりと身につけていれば合格することができます。
ただ、あまりきちんと勉強せずに試験を受けると、不合格になってしまう可能性があります。
試験の1年半~1年前くらいになったら、試験対策を始めましょう。
経験を積めば、自分で開業できる可能性も
獣医師免許を取得したら、動物病院で医師として勤務するのが一般的です。
動物病院にはペットを飼っている人が、病気になってしまったり怪我をしてしまったりした犬や猫を連れてきます。
こうした動物に適切な処置を行うことが、獣医師の仕事になります。
場合によっては犬や猫だけでなく、鳥やハリネズミなど、少し変わった動物が連れてこられる場合もあります。
こうした動物にも適切な対処ができるよう、獣医師はしっかりとした医療知識と技術を身につけておく必要があります。
また、経験を積んだ獣医師は、自分で動物病院を開業することもできます。
獣医師は医師と同じく、高収入が期待できる仕事です。
自分で開業して動物病院を始めるとさらに高収入を得られる可能性があり、自分の病院を持つことでやりがいも大きくなります。
将来的に独立を視野に入れて、獣医師を目指すのも良いでしょう。