日本語教師の需要が次第に高まっています。その背景には、少子高齢化による外国からの移民受け入れ政策が深く関与しているためです。
ここでは今注目されている日本語教師について、日本語教師のなり方、日本語教師の働き方、試験の難易度、給与について徹底調査してみました。
日本語教師になるには
2020年2月14日に、日本語教師を公的資格に扱うと文化庁がアナウンスしました。今までは学位を持っていなくても日本語教師になれましたが、新しいルールでは、4年制大学、大学院を卒業していなければなれません。条件となるのは以下3つです。
- 日本語教育系学科の大学、または大学院で専攻、修了していること。
- 420時間以上の日本語教師養成講座を修了していること。
- 日本語教育能力検定に合格していること。
日本語教師の働き方
日本語教師の大きな魅力はライフスタイルに合わせさまざまな働き方ができることです。
国内で外国人に日本語を教えることのほか、外国を渡り歩き日本語を教えに行くこともできます。国内では民間の日本語学校につとめることになり「コマ」と呼ばれるレッスン単位で働きます。家事や育児をしながらフルタイムで働くのが難しい女性は、コマ単位の仕事に調整できます。そういった、生き方やキャリアやライフスタイルに合った働き方を選べるという魅力があります。
試験の難易度
日本語教師として働くためには日本語教育能力検定試験に合格しなければなりません。問題の出題範囲は、非常に広くかなりの勉強量が必要になります。筆記試験のほか、リスニング試験もあり自己流の対策では合格するのは難しいでしょう。
日本語教師の資格を取得するには、まず4年制大学を卒業し日本語教師養成講座をうけましょう。日本語教師養成講座を開設している日本語学校はさまざまありますが、法務省告示校で日本語教師として働ける日本語学校を選ぶ方がよいでしょう。
給与
日本語教師は、働く場所、年齢、経験、常勤か非常勤かで大きく収入が変わってきます。現在の日本では非常勤講師からスタートするのがスタンダードです。そのため、インターネット求人を調べると月額給与が20万円~となっている場合が少なくありません。ですが、この額は最低給与であり、通常はこれに年齢や経験が考慮された額が加えられます。また、厚生労働省の賃金構造基本統計調査によると、日本語教師の平均年収は380万円とされています。またこれとは別にはボーナスが支給されます。ボーナスの金額は月給の3カ月程度です。地域や雇用先でも差があり、平均年収は280万円~450万円になるケースが多いようです。
月額は最低20万円ですが、一コマ単位の給料では非常勤の一コマ、1,500円~2,000円です。勤務日数や時間帯によっても違います。