ITパスポート試験

ITパスポート試験とは?

ITパスポート試験とはパソコンやインターネットに関する国家試験です。
現代に欠かせない、ITに関する専門的な知識を有する人に与えられるものです。

試験ではセキュリティなどITに関する知識だけでなく、経営戦略や財務、法務といった企業経営に関する知識、プロジェクト管理に必要な知識など、会社の業務に求められる幅広い問題が出題されます。

IT化が進んだ現在、企業活動はITがなければ一歩も進みません。
コンピューターからインターネットを通じて業務を行うのが当たり前になったため、わずかな不注意から大切な情報が漏洩するなど、セキュリティに関するリスクが大きくなっています。
このようなリスクを最小限にとどめるためにもITに関する知識は不可欠です。

近年、個人の権利意識が発達し、訴訟も日常的になってきました。
このため、企業はインターネットによる情報漏洩に非常に敏感になっており、企業コンプライアンスの強化に努めています。
ITパスポート試験の資格があれば、企業側にITに関する知識があることをアピールできるため、就職の際に有利になります。

ITパスポート試験について

ITパスポート試験は全国で頻繁に行われており、ITパスポート試験のウェブページから、自分の都合のよい日時を申し込んで手続きを行います。

(参考サイト)
https://www3.jitec.ipa.go.jp/JitesCbt/html

試験時間は165分で、受験料金として5,100円が必要です。
試験問題は経営に関する問題が約35問、IT管理に関する問題が約20問、IT技術に関する問題が約45問出題されます。

合格基準は60%以上正解し、経営、IT管理、IT技術の各分野の得点が1,000点万点中300点以上正解していることとなっています。

学生にも有利なITパスポート試験

ITパスポート試験の合格率を見ると、約50%前後で推移しています。
IT系の国家試験の中では最も難易度が低いので、社会人だけでなく中学生、高校生、大学生も大勢受験しています。

特に高校生の場合、ITパスポート試験は厚生労働省が取り組む「若年者就職基礎能力支援事業”YES-プログラム”」に認定されているため、258の学校が入試優遇制度を利用するなど、進学の際にも有利な資格です。
また、ITパスポート試験に合格したあと、上位の資格である基本情報技術者や応用情報技術者の資格取得を目指すと、さらに就職や転職に有利になります。
上位の資格はプログラミングなどの専門知識が必要ですから、ITパスポート試験より難易度が高くなりますが、ITパスポートの資格を足がかりにきちんと勉強をすれば合格へと近づけます。